はだか祭り

先週、稲沢市の国府宮で行われる平成最後の儺追神事(はだか祭)に行って参りました。

 

国府宮はだか祭り(こうのみやはだかまつり)は愛知県稲沢市に鎮座する尾張大国霊神社(国府宮)に伝わる儺追神事(なおいしんじ)の通称。神男(しんおとこ)と呼ばれる一人の儺負人(なおいにん)に厄災や穢れを負わせ、それらを土餅(どべい)と呼ばれる餅に移して土に埋めることで厄落としをする神事。毎年旧暦の正月13日から翌朝にかけて斎行される県指定の無形民俗文化財。

 

志願者の中から選ばれた儺負人は、儺追神事の3日前から儺追殿(なおいでん)に籠って精進潔斎につとめる。

 

旧暦正月13日の午後、主に厄男らで構成された下帯姿の裸男たちが地区毎に集まり、儺追布(なおいぎれ)[1]が結び付けられた儺追笹(なおいざさ)を国府宮拝殿に担ぎ込んで続々とこれを奉納、やがて境内は儺負人の登場を待つ数千人の裸男たちで埋め尽くされる。午後3時より斎行される儺追神事の祭典が終わった夕刻、全身の体毛を剃り落とした素っ裸の儺負人が大挙した裸男の群の中に飛び込むと、儺負人に触れることで厄から逃れようとする裸男たちによって凄まじい押し合い、へし合い、揉み合いが繰り広げられる。一切の厄難を一身に受けて揉みくちゃにされた儺負人が儺追殿へ引きずり込まれるまでが、この祭りのクライマックスとなる。

 

前日の興奮も静まった翌朝午前3時、神職によってあらゆる罪穢を封じ込められた土餅を背負わされ、桃と柳の小枝で作った礫を投げつけられて境内から追放された儺負人は、暗がりに土餅を捨ててそのまま後ろを振り返らずに帰宅、神職は捨てられた土餅を土に埋めることで厄払いを終える。これを夜儺追神事(よなおいしんじ)と呼び、この祭りで最も重要な神事とされている。なお、儺負人を追い払う際に投げつけられた礫は灰にされ、翌年の土餅に搗き込まれる。

 

祭りの関連行事は旧暦の正月2日から同14日まで、約半月をかけて執り行われる。

 

Wikipediaより抜粋)